本日の読書

utao2004-10-21

世界の中心で、愛をさけぶ」(片山恭一
読んだ本か行
 

世界の中心で、愛をさけぶ

世界の中心で、愛をさけぶ

 
今さらながら、「世界の中心で…」。
あまりにも有名になりすぎた後では期待しすぎるなというのがムリな話。
この本がなかなか借りられなくて、その前に同著者の「きみの知らないところで世界は動く」と、「雨の日のイルカたちは」を読んだのだが、あー。なんと言いましょうか。私にはあんまし興味のない世界だったので、読むのは苦痛であった。
しかし、これはすごい人気だし、やはり他の本とは違うのだろう、と期待。
少し前に流行したお話ですね。そういや私もこういうのに憧れた時代もあったっけ。そう、あれは(美)少女の頃。
元気な美少女がある日突然白血病に。この場合、必ず「美しく」なければならない。少女を愛する少年は…。
おっと。百恵ちゃんですな。ま、出生の秘密はないけど。
今は、「冬のソナタ」みたいに昔風のこれぞドラマでございます、みたいなのが流行しているし、みんな昔にもどったのか。
しかし、この本はあらすじはともかく、そんなに退屈することなく読めた。
読みやすいからウケているのかもしれない。
中学や高校の勉強内容のことなど、よくぞここまでくわしく書けるもんだと感心する。
でも、やっぱり私は面白い笑える小説が好き。そして怪しい本も。

そのときは二人とも、中学生の男女として節度ある距離を保ちながら歩いていた。にもかかわらず彼女の髪からは、シャンプーというかリンスというか、ほんのり甘い匂いが漂ってきた。鼻のもげるような防具の匂いとは、えらい違いだ。こういう匂いを年がら年中身にまとって生きていると、ロックを聴いたり竹刀で人を叩いたりという気分にはならないのかもしれない。

チェンの防具も「鼻がもげる」のだろうか。剣道着は「すっぱいニオイがする」とか言ってたけど。