本日の読書

「自分の中に毒を持て」(岡本太郎
読んだ本あ行
 

 
齊藤孝さんの斎藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50の中で紹介されていた本なので読んでみた。
岡本太郎さんといったら、「太陽の塔」と「芸術は爆発だー!」くらいしか知らない。こんな本を書いていたことも知らなかった。
副題が、「あなたは"常識人間"を捨てられるか」。
古い本。昭和63年の本。
すごい。
今、こんなことを言っている人はいっぱいいるかもしれないが、当時の日本ではこういうことを言っていては、変わり者だとかいわれたりいろいろあったと思う。
しかし、岡本太郎さんはそんなことは気にしていない。

何か、これと思ったら、まず、他人の目を気にしないことだ。また、他人の目ばかりでなく、自分の目を気にしないで、萎縮せずありのままに生きていけばいい。これは、情熱を賭けられるものが見つからないときも大切だ。つまりだめならだめ人間でいいと思って、だめなりに自由に、制約を受けないで生きていく。

ぼくは、昔から三日坊主でかまわない、その瞬間にすべてを賭けろ、という主義なんだ。だから、三日坊主になるという”計画”をもったっていいと思う。

全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが「爆発」だ。人生は本来、瞬間々々に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。いのちの本当のあり方だ。

いま、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。

たくさんありすぎて書ききれない。
今まで岡本太郎さんのことを知らなさすぎた。「変な人」というイメージしかなかったのだが、この本でイメージが変わった。
ってもう遅かった。すでにこの世の人ではなくなっていた。
この本が今だに人気があるのがわかる。今、3種類の本になって出ている。
自分の中に毒を持て―あなたは"常識人間"を捨てられるか (新装版)
自分の中に毒を持て―あなたは"常識人間"を捨てられるか 青春文庫