本日の読書

「ももこの70年代手帖」(さくらももこ
読んだ本さ行
 

ももこの70年代手帖

ももこの70年代手帖

 
まず、本を手にとって表紙、そして中にあるカラー写真をしげしげとながめてしまった。気付いたら1時間ほどたっていた…てのは大げさかもしれないが、30分は見ていたと思う。今でも本を手にすると何分でも見てしまう。
ピンク・レディー山口百恵アグネス・チャンリンリン・ランラン太陽の塔、だっこちゃん、フィンガー5、万博……そして、さくらももこさん5歳の頃の写真まで!
幻冬舎社長の70年代の青年の写真は笑える。
どれも懐かしさでいっぱい。知らない人の家でも、ふすまの感じとか棚の置き物とか服装とか懐かしい。
本の中身は、幻冬舎のミルコ(ももこさんの本によくでてくるが、幻冬舎の編集者らしい)との会話体エッセイ。主に70年代の思い出。
さくらももこさんは驚くほど昔のことを覚えている。
ミルコさんは「覚えていない」とよく言うのだが、覚えていないほうが普通なのではないだろうか。
懐かしいものが次々と出てきて、それらについてまたももこさんが詳しく細かい所まで覚えているので本当にビックリ。
だから「ちびまるこちゃん」とかもかけたのだろう。
アポロというチョコレート、かっぱえびせん、万博、ヘドロ、パンダ、青柳ういろうインベーダーゲーム、百恵ちゃん、ピンク・レディー、黒木真由美!、ケンちゃん、ドリフ…。
(「ビックリハウス」が出てこなかったのはちょっと残念。「ももこの80年代手帖」が出たときに期待しよう)
中でも、中岡俊哉さんの本には大爆笑。

他のクラスメイトが星新一北杜夫の本を読んでいる頃、私は世界中の怪しい現象を次々に紹介している中岡俊哉という人の本ばかりを読んでいた。
中岡俊哉の『世界の秘境シリーズ』全3巻をこづかいはたいてい買ったのだが、本の内容は信じられない事ばかり書いてあった。
・・・(略)・・・
世界の不思議をひとりで噛みしめながら、毎晩中岡俊哉の本を読み、「あー不思議だった」とつぶやいて眠るという日がしばらく続いた。

そういや、私も中岡俊哉という人の本を読んでいたことを思い出した。そうだったのか。その頃から怪しいもの好きだったのだ。忘れていた。
この本は70年代を生きていた人には懐かしさと面白さで感激だと思う。
それにしても、「富士山第6号」ってのはいつ出るんだろう。

図書館の本、返してしまうと見られないのでデカイ画像出しておく。スミマセン。
ももこの70年代手帖