本日の読書

「異界からのサイン」(松谷みよ子
読んだ本ま行
 

異界からのサイン

異界からのサイン

 
松谷みよ子さんといえば、童話で有名な人ではなかったかな。
童話以外の本は初めて読んだ。て、童話もそんなに読んでないが。すごい量の本があるみたいだし。
この本は、いろんな人、もちろん松谷さん本人も体験した不思議な話、実話ばかり集めてある。
短い話がたくさんあって、どれもそのまま童話かドラマにでもなりそうな。
昔、「世にも奇妙な物語」というテレビ番組があったが(今もあるのか?)、そんなんにでもなりそうな。
松谷さんはこういう話が好きみたいです。
背筋がゾゾーッとするような話が、これでもかーと続くので少し飽きるが、なぜか読むのがやめられない。
それにしても自衛隊って幽霊話の宝庫なのか。
猫の話がけっこうある。猫はあの世とつながっていて、生きている間もあの世とこの世を行ったりきたりしている、ということを聞いたことがあるが、やはりそうなのか。猫に対して、犬の話は2つだけだったような。やっぱり怪しい話にはネコ、愛と感動の話にはイヌなのか。
猫が人間に化けて温泉に入ったり、タクシーに乗ったり、というのは面白い。それを信じて宿泊料などを払う家族。なんだかいいね。
幽体離脱っていうのか、そういう体験談もある。
「あとがき」より。

この世という舞台があって、もう一つのあの世という舞台があるのではなく、鏡の松はそのままに、一つの舞台は現世でありあの世である、二重構造なのではあるまいか……。
その思いは今も変わらないが、二十年過ぎたいま、ひとを越えた、はるかな宇宙からのサインも私たちの許へ届けられているのではないか、と思うのである。たとえば水が私たちの言葉や音楽に反応するように。

江本勝氏の水の結晶写真のことも出てくる。