癒される

「癒される」という言葉をよく聞くが、癒される、というのがどんなのだかよく理解できない。
肩をもんでもらったり、温泉につかったり、森林浴をしたりするととても気持が良くて癒される、という感じはする。
が、そういう物理的なことではなくて、見るだけで癒される、とかいうもの。
そりゃ氷川きよしクンを見れば「カワイイ」と思い、キムタクを見れば「カッコイイ」と思い、「えへへへへへ、デレーッ」となる。
小倉優子さんとかの可愛い子を見れば「かわいいなー」と思うし、何度も言うが、安倍なつみさんの笑顔も「いいなー」と思う。
しかし、「癒される」とは違うような気がする。
よくヘンなぬいぐるみとかグッズを見て「かわいいーっ」と言い、「癒される」と言うが、アレがわからない。
関係ないが、私のようなオバハンが可愛いグッズを置いてある店先で「きゃーコレ、かわいいーっ!」なんて言おうものなら、パンチ最低100発は逃れられないだろう。
しかし、最近気づいた。
「猫」である。「ねこちゃん」ではなくて、「猫」。
猫の写真とか、テレビで動いている猫を見ると、「ああ〜〜〜」という温泉につかったときに出るため息のようなものが出る。
何気なく訪問したホームページに思いがけずネコの写真とかが出ていると「あああ〜〜〜いい〜」て思う。
これこそ、「癒される」ではないか!
犬もいいけど、犬って「私はあなたを癒してあげますよペロペロワンさぁ元気出して」みたいにサービス精神旺盛なのが、なんだか申しわけない。
猫の「フンッなにさ」て感じがやっぱり好き。「やっぱり猫が好き」というのが昔あったが、そう私も「やっぱり猫が好き」なのだ。
しかし、猫は本当に心を許した人間でないとなでさせてくれないので、近所の野良猫をなでて、だっこして、ちゅーして、というのは無理。
今のところ、写真とか見るだけである。
都会のほうへ行くとネコとかと遊んで癒される店があるそうだが、こんなイナカにそんなもんない。
ガラス越しに見るペットショップの猫は寝てばかりだし。寝ててもいいが、ペットショップの高級な猫よりも普通の猫がいい。
できれば、よもぎ猫か、黒と白のブサイクな猫。