本日の読書

「物語の森へ―全・中短篇ベストセレクション」(五木寛之
読んだ本あ行
五木寛之氏の本は「青春の門」しか読んだことがなかったのだ。
こんなに面白いとは思わなかった。
なんでもっと早く読まなかったのだろう、と本当に悔やまれる。
他の本もそうだが、もっと昔から読書すべきだった。
ベストセレクションという通り、いいものばかり集めてあるからなのか、この本無駄な文字がひとつもないという感じ。
特に衝撃的だったのは、「蒼ざめた馬を見よ」「天使の墓場」。
ほとんどが1960年から70年代に書かれたものばかりなのに、今読んでも全然古くさく感じない。
手元に置いて何回も読んで研究したいものだが、まだまだ読みたい本がたくさんありすぎて読んでいられない。
学生時代に読まなかった本を今読まなければならないし、次から次と新しい本は出るし、速読ができたらどんなにいいだろう。
一応、七田眞さんの本の速読訓練は毎日やっている(つもり)。
五木氏の本を持って旅行に行くという若者の気持が今頃わかった。
出てくる地名や店名を確かめに行ってみたいという気持になる。
「小立野刑務所裏」は、エッセイなのだろうか。
出てくる店名とかは本物みたいだし。これを読んだ後では五木寛之さんに出すお茶やお菓子や茶碗は気を使うだろうなぁと思ってしまう。