「気の発見」(五木寛之・望月勇)
読んだ本あ行
気の発見
五木 寛之
平凡社 2004-05
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五木寛之氏のエッセイと、気功家の望月勇(もちづき・いさむ)氏との対談。
気とか信じていない人が読むといいかもしれない。
宇宙の謎本としては、初歩的かもしれない。
望月氏が初めて自分の気を感じたのは、「匂い」だった。トーストのにおい、マーマレード、バラのような匂いもしてきたそうだ。
さすが五木氏、こんな「気」の本にも北陸のことが出てくる。
加賀の虫送り、山中節、友禅、兼六園…
と思ったら、対談者の望月氏は金沢に滞在していたことがあったらしい。
金沢に滞在中、「気の奥義」を教授されたらしい。
望月氏は、ロンドンを拠点にヨガ気功教室を主宰しているそうだが、ヨガの効果は体の固い人に顕著に現れるそうだ。
ヨガで痛い所に意識を集中させると、痛みで脳細胞が一杯になり、他のことが考えられなくなるので良いのだそうだ。
バレエをしている人のように、なまじっか体が柔らかい人は、なかなか進歩しないそうだ。
望月 そうですね。おそらく、宗教とか気とか、それを突き抜けた先に、宇宙の無限のエネルギーがあふれ出る源泉のような湯があり、そこにアクセスするための早道がヨガや瞑想なんじゃないかと、私は体験的に感じるんです。
五木 その宇宙の無限のエネルギーをある人は神といい、ある人は他力といい、またある人はサムシング・グレートと名づけたわけですね。そこから、われわれの生命もあふれ出ているんじゃないか、と。
ヨガをまたやってみよう。体操ではないヨガを。