本日の読書

グラスホッパー」(伊坂幸太郎
読んだ本あ行
 

グラスホッパー

グラスホッパー

 
「コメディ? シリアス? サスペンス? オフビート? 分類不能な「殺し屋小説」の誕生!。」(帯より)
妻を殺した男の会社に入って復讐をしようとしている「鈴木」。
その復讐相手を目の前で「押し屋」に殺されその「押し屋」を追う鈴木。
自殺屋の大男「鯨」。
ナイフを使って仕事する若者「蝉」。
ひとりひとりの視点から書かれていて、その名前がハンコになっている。
殺人や詐欺など悪ムンムンなのに、読んでいるとなんとなく気持ちがよく、それぞれの人物を応援したくなる。読むのをとめられない。
なかなか面白い。
映画になりそうな雰囲気。
「劇団」というのが興味深い。
最近のオレオレ詐欺振り込め詐欺)は演技力抜群だそうだが、そういうのを思い出してしまう。
現実のおれおれ詐欺のそういうのはともかく、この本の中の「劇団」の人たちの生活ってどんなのだろう。
劇団の視点から書いたものも読んでみたい。