最近の読書

ステッセルのピアノ」(五木寛之
読んだ本あ行
何年か前、テレビなどでしきりと言われていた「ステッセルのピアノ」
あの頃は五木寛之さんに興味がなかったので、ステッセルのピアノにも全く興味がなかった。
ステッセルのピアノのことについては難しいのでよくわからないが、金沢のことがよく出てくるのが面白いというか。

耳できくとなかなか雅びなこの加賀地方の方言も、文字に書き写すとかならずしも印象が美しくはない。語尾をモッタリとのばす悠長なしゃべりかたを再現するのは、きわめて困難である。

というわけで、「翻訳」して書いている。
さらに、

物腰はやわらかいが、なかなか粘りのあるのが加賀人の気質である。

野田山に五木家の墓がある? へぇーへぇーへぇー(古っ)。
これは、ルポタージュとかかと思ったら小説なのだそうだ。
 
次。
「白仏」(辻仁成
読んだ本た行
「白仏」って何と読むのだろう。はくぶつか。
死、命、前世に生まれかわり…と少し宇宙的。
著者の祖父、鉄砲屋今村豊氏をモデルにしているのだそうだ。
本当にしたことだったのか、白仏建立。ずっと作った話だと思って読んでいたら最後の付記に書いてあってビックリした。
生まれかわりのところは、チベットのラマを思い出してしまった。

自分がどこから来たのか。自分はどこへ行くのか。自分が誰か。そしてなぜ逝かなければならないのか。なぜ、分からないことだらけで人は死ぬのか。

自分たちが苦労して子供を育ててきたのだ、などと奢ってはならない。子供は預けられたに過ぎないのだ。

やっぱり宇宙の謎。
 
もう一冊。
「想っている―しっぽみたいにⅡ」(山元加津子
読んだ本や行
詩と写真だけの小さい本で立ち読みだけでもすぐに読めてしまいそうな本だが、1100円する。
どんな人が買うのだろうか。
山元加津子さんは宇宙的でなかなかいいのだけど。