「魔王城殺人事件」(歌野晶午)

読んだ本あ行
 
魔王城殺人事件
歌野 晶午



講談社 2004-09-23
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ASIN:4062705737
 
「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」のために書き下ろされたもの。
なので、難しい漢字にはふりがながついているし、字と字の間隔もあいているし、本も小さいし、わりと早く読める。
 
小学校の5年1組の探偵クラブ(?)「51分署捜査1課」の5人が、森の中の怪しい西洋館(=デオドロス城)を調査することにした。
そこで見たものは…。
怪しい魔界の話を期待してしまったが、れっきとした(?)ミステリーだった。
ミステリーランド」なんだし当たり前といえば当たり前。
適度に算数の問題なんかも出てきて(これがけっこう難しい。読みとばした)、小学五年生っぽい。
おとなが読んでも子どもが読んでも面白いと思う。懐かしい感じがする。
小学生の頃の感じがよく出ている。
著者は子どもの頃のことをよく覚えているほうなのかもしれない。
そうでなければこういう小説は書けないかもしれない。
あとがきの「わたしが子どもだったころ」の著者の子ども時代の体験も面白い。