本日の読書

パンク侍、斬られて候」(町田康
読んだ本ま行
 

パンク侍、斬られて候

パンク侍、斬られて候

 
表紙の写真は町田康さん?
うわっ。しびれる。
この体の中から、あのような素晴らしい文章が出てくるわけですね。ぐわっ。ぽっ。きゅん。ああっ。心の臓が。
これまたシゲシゲと写真をながめてしまった。
そんなに私を見つめないで。おろおろ。
中身は時代小説。
ハチャメチャ。わけわからん。
しかし、これだけの時代小説を書くにはそうとうの知識が必要。
時代小説なのに、現代の言葉やらカタカナやら音楽やら出てくる。バカ殿みたいに。
面白いけど、難しい。
私はやっぱり現代がいい。

「おほほほ。あなたに拙者が斬れるかな。というかこちらからいくよ。『悪酔いプーさん、くだまいてポン』かなんか知らんが、じゃあこれはどう? 僕の秘剣、『受付嬢、すっぴんあぐら』を受けてみよ」
・・・(略)・・・
「ううむ。まじできるな、お主。それでは今度は俺の秘剣、『蜜蜂ハッチの目って狂気的だよね』を受けてみよ」
「メルヘンで攻めてくるな、君は。こいっ」
ふたりの死闘は小半刻も続いた。技と技、精神と精神の戦いであった。顔面花結び、秘技草履返し、怪奇人間炬燵、海老一提灯斬り、睾丸稲荷返し。ふたりは秘術の限りをつくして闘った。

ああ…。腹ふり党…。
すてき。