本日の読書

権現の踊り子」(町田康
読んだ本ま行
 

権現の踊り子

権現の踊り子

 
鶴の壷/矢細君のストーン/工夫の減さん/権現の踊り子/ふくみ笑い/逆水戸
権現の踊り子」は川端康成文学賞受賞作らしい。
どれも面白い。独特の感じがいい。ステキ。
「ふくみ笑い」より。

つまり、広く世間に、ある暗号というほどのことでもないのだろう、符丁のような、ことによると粋・意気といった概念に近いものが浸透していて、というのは例えば外出時には頭に手拭いをのせる、人に話しかける前に必ず、「ぎょんべらむ」と言う、金曜日は赤い服を着るといったような一目見て分かることで、それを実行していない者は、ださい奴、暗い奴、礼儀をわきまえぬ奴、雰囲気をこわす奴、迫害してもよい奴、世間のサンドバッグと目され、露骨な意地悪やいけずをされるのである。・・・

そうなんですね。
さあ、みなさんも人に話しかける前には必ず「ぎょんべらむ」とつけましょう。
ぎょんべらむ運動。
地球に愛と感謝と調和を。
 
「逆水戸」は水戸黄門
すんばらしい。
お吟の入浴シーンが出てくると思っていたんだけど。
清純派声に出して読みたい日本語だからやっぱりそれはマズイかもね。