本日の読書

「テースト・オブ・苦虫1」(町田康
読んだ本ま行
  

テースト・オブ・苦虫〈1〉

テースト・オブ・苦虫〈1〉

 
やっぱり町田節はいいねぇ。ウットリ。憧れのまなざし。コウ様ステキ。
この本、図書館の小説コーナーにあったのだが、もしかしてエッセイ?
いや小説なのか。わからん。
爆発道祖神」は、エッセイコーナーだったし。
それにしても、図書館とかのジャンル分けってどうなっているのだろう。
すぐに小説だとわかるような本ならいいけど、いったいどこに分類すればいいのかわからないときって。
読んでから判断するのか。
それとも、そういうのが一目でわかる冊子か、いやもっと分厚い百科事典みたいなのがあるのだろうか。うーむ。ま、そんなことを私が心配しなくても地球はまわっている。
町田康さんの本を読んでいると楽しくなる。おまけに、難しい漢字を学んでおりこうさんになったような気分になれる。
「兄ちゃん、粋やねえ」では、「粋」について考える。
そういや確か、齊藤孝さんも「粋」のこと書いてたなあ。

わはは。恰好いいなあ。粋だなあ。こういう俺の姿を見たら世の中の御婦人はなんというだろう。きっと、「あら。こんな闇の中をライトも点けずに疾駆・疾走しているなんてなんて素敵なおあにいさんなの。あたしも女と生まれた限りはあんな粋な人と所帯をもってみたいものだわんわんわんわん、というのは残響音」というに決まっている。わはは。実に粋な、俺。
・・・(略)・・・
・・・粋なドライバーには、なるべく可能な限りぎりぎりまで方向指示器を作動させぬという行動パターンがみられ、これはしかし実際上迷惑な話で、道路上に停滞している車が右左折を企図して信号が変わるために停滞しているのか、それとも単純な混雑のため停滞しているのかが後続車にわからないという弊があり、私など、サウナ風呂でこのメカニズムを解明するまで何度、「おまえらウインカー出せ、あほんだら」と絶叫したか分からない。
・・・(略)・・・
通常、そういうことは人に言いたくないのだけれどもこんなことを言ってしまった罰として言えば、わはは。レモンやスダチをあまりきつくスクイーズしないことかな。うわっ。押すな押すな、うわっうわっうわっ。無茶したらあかん、たい痛い痛いいたい。万金膏。

楽しいなあ。
ウットリ。