本日の読書

「くっすん大黒」(町田康
読んだ本ま行
 

くっすん大黒
町田 康

発売日 1997/04
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最初にGackt風の写真。
これが、町田康なのだろうか?
パンク歌手らしいから、やはりこうなのだろうか。
「くっすん大黒」と「河原のアパラ」
「くっすん大黒」
作文でもエッセイでも小説でも最初の数行が勝負だといわれている。
続きを読みたいと思わせるような面白さでないと先を読んでもらえないらしい。
そういうことでは、この本の最初は実に面白い。

もう三日も飲んでいないのであって、実になんというかやれんよ。ホント。酒を飲ましやがらぬのだもの。ホイスキーやら焼酎やらでいいのだが。あきまへんの? あきまへんの? ほんまに? 一杯だけ。あきまへんの? ええわい。飲ましていらんわい。飲ますな。飲ますなよ。そのかわり、おれは一生、Wヤングのギャグを言い続けてやる。君がとってもウイスキージーンときちゃうわ。スコッチでいいから頂戴よ。どや。滑って転んでオオイタ県。おまえはアホモリ県。そんなことイワテ県。ええ加減にシガ県。どや。松にツルゲーネフ。あれが金閣寺ドフトエフスキー。ほんまやほんマヤコフスキー。どや。そろそろ堪忍して欲しいやろ。堪忍して欲しかったら分かったあるやろな。なに? ・・・(以下略)

「中山式快癒器」など、おもわず笑ってしまう単語とかけっこうある。
ところどころ暗記してしまいたいと思う箇所もある。
しかし、後半はもうちょっとハジケてほしかった。
「河原のアパラ」
なんとなくハチャメチャっぽいのがいい。
しかし「くっすん大黒」ほどハジケてない。