本日の読書

半落ち」(横山秀夫
読んだ本や行
半落ち
有名なのだが本で初めて読んだ。
映画は観ていないが、読んでいる途中でなんとなく予想できてしまった。
映像になったほうが味わい深いかもしれない。
最初のほうで、取調べを本に例えてあるのが面白い。

取り調べは一冊の本だ。被疑者はその本の主人公なのだ。彼らは実に様々なストーリーを持っている。しかし、本の中の主人公は本の中から出ることはできない。こちらが本を開くことによって、初めて何かを語れるのだ。
・・・
こちらがページを捲らない限り、彼らは何も語ることができないのだから。

そして、
「一つの物語が完結し、本は閉じられた」
のだが…。
半落ち」「完落ち」という言葉を始めて知った。