「ブラフマンの埋葬」(小川洋子)

読んだ本あ行
 
ブラフマンの埋葬
小川 洋子

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ASIN:4062123428
 
主人公は、芸術家が宿泊する「創作者の家」の管理人。
ある日、けがをした子どもの動物をみつけ手当てして育てるようになる。
名前はブラフマン
ブラフマンとは、サンスクリット語か何語かで「謎」という意味(違うかもしれない)。
ブラフマンは、最初猫かと思っていたのだが、読み進むうちに、水かきがあったり耳の位置が違ったり、かじる癖があったり、と何なのかわからなくなってきた。
とうとう最後まで何なのかわからなかった。
その遊ぶ仕草とかが面白くて可愛くて愛おしい。
いたずら盛りのときのことがまた可愛い。
ブラフマンの埋葬」という題名なので、最後には死ぬ、とわかってしまうのだが、あんなにもあっけなく死んでしまうなんて。
最後の埋葬が何だかいい感じ。
ブラフマンは幸せだったのかなぁ…。
レースのおくるみにくるまれたブラフマン…。